きんたろうの家 すい臓ガンのブログ

すい臓がん余命1年宣告から2年経過。もう末期!

余命宣告を受けて その4

こうして、絶対聞きたくないと言っていたのにあっさりとがん告知、余命宣告までされてしまった主人は、最初の2,3ヶ月、荒れに荒れました。

しかしこの過程は、決して特異なものではないことを知るようになりました。

 

アメリカの精神科医師であるキューブラー・ロスは、著書『死ぬ瞬間』の中で、自らの臨床研究で余命を知った多くの患者たちが、次のような5つの 心理的プロセスをたどったと伝えました。

今日「生涯受容のプロセス」と呼ばれているものです。

 

1.否認と隔離

死が近いと知ると非常に大きなショックを受け、「そんなことありえない!」「何かの間違いに決まっている」と否認する。また、孤立してコミュニケーションを避けるようになる。

2.怒り

「どうして私だけがこんな目にあわなければならないの!」「なぜあの人は元気なのに、私だけが!!」というように怒りの感情が噴出する。そして、見るもの聞くもの、あらゆるものに対して怒りを感じ、その感情を周囲にもぶつける。

3.取引

何かを条件にすることで、延命や回復の奇跡を期待する。神にすがったり、何かのよい行いをすることで奇跡を得ようとする。「もう一度だけ○○ができれば、運命を受け入れます」などと、期限を条件に願いをかけることもある。

4.抑うつ

死を避けることができないと知り、さらに病気の症状が悪化して衰弱してくると、絶望的になって非常に強く落ち込む。命とともに、築いてきたものをすべて失う喪失感が襲い、悲しみの底に沈む。

5.受容

体は衰弱しきり、感情はほとんどなくなる。誰かと話したいという気持ちもなくなり、自らの死の運命をそっと静かに受け入れ、最後のときを穏やかに過ごそうとする。

 

・・・あの外科医、なんてことしてくれたんだ!と少しだけ思いましたが、20年前ならともかく、今時本人に告知しない方が医者が後で訴えられたりする時代です。

しかし大学病院で働かれるお医者さんは、いつも重篤な患者を診ているので、がん患者も全く珍しくないのはわかりますが、一人一人の患者にとって、がんになってしまったという事実は、人生を一変させる、大きな大きな一大事なのです。

確かに、主人が自分で「余命は!?」と聞いてしまいました。しかし、この時主人は非常に気が動転していました。本当はがん告知さえ聞きたくなかったのですから、まして余命など知りたくなかったのです。

医者も不完全な人間ですから、仕方なかったと思ってはいますが、欲を言えば、「余命は?」と聞かれたら、「もう少しして、がんを受け止められるようになってからお話しした方がいいでしょう。」等と言ってくれたらよかったのにな、と思います。

 

「生涯受容のプロセス」の話に戻りますが、主人のケースがこれと完全に一致しているわけではありませんが、少なくとも1番,2番はしっかり当てはまっていました。

手術はできるはずだ!と必死で東奔西走しましたし、同時にがんのことを考えたくないので、「おまえが調べろ!いろいろ調べて俺がいいと思ったものを採用してやるっ。」とものすごく上から目線。不機嫌を通り越して、殺意を感じるほどの近寄りがたい雰囲気でした。

そしてずっと、『(がん告知を)「希望しない」って書いていたのに。』とぼやき続け・・・。

当時は大変でしたが、今は落ち着きました。まあ、精神は落ち着いたと言っても副作用でつらそうなので手放しに喜べないのですが。

 

あの時は大変だったね、と振り返ることができる日は、・・・・・・。

 

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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