きんたろうの家 すい臓がんのブログ

すい臓がん余命1年宣告から2年5か月経過。標準治療終了

敗戦を反省し、分析してみた。主治医の最終兵器はまさか「タルセバ」?

1月5日、あんなに頑張って準備して主治医との勝負に臨んだのに、あえなく撃沈。次の抗がん剤はS-1ではなかったと聞いて、「まさか!」とショックを受け、やっぱり素人では太刀打ちできないのか、と、愕然としましたが、気になるのでもう一度調べました。

 

「膵癌診療ガイドライン」の、2013年版と、2016年版をよく見比べてみることで、主治医の最終兵器は、ほぼ、タルセバに間違いないと確信を抱いております。

 

しかし、タルセバって、なんで厚労省に認可されたのかわからないような、インチキ臭い分子標的薬なんです。(もしも膵癌でタルセバを投薬されている方がいらっしゃったらごめんなさい!少なくとも私が読んだことのある膵癌闘病ブログでは見たことはありません。)

 

膵癌診療ガイドライン2013年版によりますと、局所進行切除不能膵癌に推奨される、一次化学療法として、

①ジェムザール単剤、

②ジェムザール+タルセバ

③S-1単剤

が挙げられておりました。 (グレードA)

 

でも、このタルセバ(エルロチニブ塩酸塩)ですね、エビデンスを見ると、

 

ジェムザール+タルセバ併用群の生存期間中央値は6.2か月で、ジェムザール単剤群(5.9か月)より有意に生存期間の延長が認められた。

 

と書かれています。タルセバ単剤では結果を出せず、ジェムザールとの併用で、たった、0.3か月の生存期間の延長が認められただけで、『有意』って言えます??

体中ブツブツ痒い痒いの副作用に苦しんで、たった10日間、延命できると言われて、この抗がん剤、追加投入選びます??

 

タルセバの製薬会社は中外製薬。大手ですね。みなまで申しませぬ。

 

 

でもこの後、FOLFIRINOX(2013年末)と、アブラキサン(2014年末)の台頭で、すい臓がんの化学療法の歴史が劇的に変化したわけです。

 

 

それで、2016年版の膵癌診療ガイドラインによりますと、このジェムザール+タルセバは全く推奨されておらず、このように解説されていました。

 

「生存期間中央値はジェムザール(ゲムシタビン塩酸塩)単独療法群が13・6か月、ジェムザール+タルセバ(ゲムシタビン塩酸塩+エルロチニブ塩酸塩)療法が11・9か月であり、タルセバ(エルロチニブ塩酸塩)の生存期間に対する上乗せ効果は認められず、むしろタルセバ(エルロチニブ塩酸塩)投与群が不良な傾向であった。

これらの結果から、当初は切除不能膵癌に対する治療選択肢の一つとして認識されていたものの、現在は局所進行例に対する意義は否定的と考えられている。」

 

 

主治医は、本当は、最後までFOLFIRIを続行したかったのだと思います。でも、わたしたち患者側が、だんだん知恵をつけてきて、「耐性がついた」「ハイパーサーミアやりたい」「トモセラピーもあるところに転院したい」などと言い出したので、苦し紛れに次の手がある、とおっしゃったのではないかと思います。

 

あの時の苦渋に満ちた表情も、これで理解できます。

 

だまされんぞ!素人なめるな!タルセバなんか絶対やるもんか!!

 

しかしわたしは素人なので、まだ断言はできません。

また次回の話し合いの中で、意表を突かれるような抗がん剤の名前を出されるかもしれません。

 

それでも、今回引用しました「膵癌診療ガイドライン」は、正式名称は『科学的根拠に基づく「膵癌診療ガイドライン」』と言いまして、主治医の大好きなエビデンスに基づいた、「日本膵臓学会」が編纂したガイドラインです。

それを読んで、これ以外にはそれらしい記載はない、と判断しておりますので、それなりに正しく推論できているとは思います。

 

オプジーボは何回も聞いたけどだめだと言われていましたし、痺れるエルプラットを戻すつもりはないともおっしゃいました。(たろ夫も断固拒否しました)

 

 

そういうわけで、今回もどこにも笑える要素がありませんでしたが、こっちも命がかかっていますから、たとえ(素人が知恵つけてきて小賢しくなったな)などと煙たく思われようとも、より良いと思える治療法を選びたいと思います!

 

でも、この前の勝負(診察)の終わりにも、先生はたろ夫に、「気を付けて旅行に行かれて、また元気に帰ってきてくださいね。」と優しい言葉をかけてくださり、たろ夫は大感激しておりました。

 

先生は敵ではない、ただ、もう、標準治療が終了間近で、患者本人が何を選ぶかの問題になっているということです。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。 

他の方の経験もとても参考になりますよ。 

↓ぜひ行ってみてください。

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