1週間ほど、先進治療について調べ、手術の引き受け手を探しましたが見つからず、いよいよ抗がん剤を受けるのか、受けずに民間療法、あるいは食餌療法にするか、と言う決定を迫られました。
「患者よ癌と闘うな」近藤誠氏の本も読みましたが、賛否両論あることも知っています。
「本当の癌」と「癌もどき」があり、「本当の癌」に対して人間は無力である。
・・・しかし主人の癌はもう転移してしまっていて、「癌もどき」ではありえない!
癌もどきでも何でもいい、誰か助かる方法を教えて。誰か主人を治して!
抗がん剤は“効”がん剤ではないと言うことも知っています。あくまでも、癌の進行を遅らせるものであり、治せるものではないのです。(術後の再発予防はまた別だと思いますが)そしてがん細胞をたたけるものの、健康な細胞をも殺してしまう諸刃の剣だと言うことも。
私は抗がん剤には反対でした。他にもっとよい民間治療法があるはずだと思ったからです。そして私自身の死生観が、死に対して楽観的な見方を持つようにならせていると思います。
どのように死ぬか、ではなく、どのように生きるかが大事だと言うこと。
でも今回治療を受けるのは主人です。主人だって、常日頃から「ぴんぴんころり」の人生がいいと言っていました。しかし実際余命宣告されたとき、絶対死にたくない、苦しんでもいい、少しでも長く生きたい、と、抗がん剤治療を受けることを選んだので、本人の意思を尊重することにしました。
ただ、主人は元気であった頃から、「自分はたとえ癌になっても癌だと告知してほしくない、絶対聞きたくない」と宣言していました。実はすごく臆病だったのです。
しかし・・・、本人が大学病院の問診票に記入した、「癌であった場合、告知を希望しますか」という項目で、「希望しない」を選んだにもかかわらず、外科の先生はそれを見落としたらしく・・・あっさり宣告されてしまいました。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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