23日水曜日、おじいちゃんの様子を見に行くと、看護師の方から、
「今日から一日1回のゼリー食にしました。口の中を清掃するスポンジブラシを使いたいんですが、病院の方で出して良いですか。」と聞かれました。
「スポンジブラシとは何ですか?」
現物を見せていただいたら、細いストローに小さなスポンジをくっつけたものでした。
食べ物を食べると、痰が出てのどに絡むので、本当は、点滴だけでよいのだけど、それだと本人もさみしいだろうから、「楽しみのために」ゼリーを一日1回食べさせるそうです。
それでも、口の中が汚れて、唾液と絡まったものがのどに詰まるといけないから、今後は歯ブラシではなくスポンジブラシを使いますよ、とのことでした。
たろ夫はちょっと病院に対して不信感を持っているので、病院の言うとおりに「はい、必要なものは買っていただいてかまいません、お願いします」と言わないところがありまして、一応電話で確認したら、「病院ではなくて自分で買って持ち込む。買って行ってくれ。」とのことで、買って行きました。
病院に対する不信感というのは、本人への余命宣告だけではなくて、もう一つ、義母(たろ夫の母)の死があります。
義母は長年リウマチを患っていました。杖をつき、よろよろ歩くのがやっとで、手も変形し、食事もぼろぼろこぼしながらしか食べられない状態でした。
そうして5年前、85歳の時に転んで腰の骨を折って入院しました。大病院でした。
その時、「リウマチ科」の先生がやってきて、「私はリウマチの専門です。大丈夫ですよ、お任せください。」と、大きな顔をして、この注射を打ちましょう、と、事前の細かい説明もなく、注射を打ちました。
その場にいたたろ夫はその時の様子を、
「注射したとたん、頭のてっぺんから足の先まで真紫になった!」
と、怒りに震えて話しました。
結局、その注射により、昏睡状態になり、約1ヶ月後に亡くなりました。
注射したのはステロイドでした。
別の整形外科の先生曰く、「リウマチで、85歳のお年寄りにはステロイド投与なんて絶対したらいけないんだが。」
それで、これは医療事故だという認識で、身内としては怒り心頭だったのですが、もう85歳と高齢でしたし、本人もリウマチに苦しみ、「早く死にたい」と口にすることもありましたので、もう、いいでしょうと、訴えたりすることはしませんでした。
ちなみに、その直後、その大病院は、「リウマチ科」の大きな看板を外しました。
大きな顔をしていたセンセイが、どこかに逃げたのか、ただ標榜を外しただけなのかはわかりません。
まあ、そんなこんなで、きっと、医療事故というのはこんな風に表に出てこないものがたくさんあるのだろうと思っています。
ちょっとシリアスな話になりましたが。
毎日おじいちゃんの見舞いと、たろ夫の世話も大変です!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
↑よろしければクリックをお願いします。他の方の闘病ブログをご覧になれます。