前回は2月1日でしたので、今回の第3回目は2ヶ月半後の検査となりました。
5ヶ月後の今回は、正直言って、うれしいものではありませんでした。
肺に小さい結節が4,5個増えていました。
膵臓の方は、変化ありませんでした。
何でしょう、私たちは毎回の検査結果に一喜一憂するピエロのような感じです。
縮小が見られた前回は、東大に合格したような気分で大喜びし、今回少しがんが増えたと聞けば、この世の終わりが来たかのように落胆してしまいます。
まだまだ自由に動けるのだから、ド~ンと構えていたいところなのですが、私たち夫婦は小心者なのでしょうね。
それから、私としては、抗がん剤はしない、と言う方針でやっていらっしゃる方が少しうらやましいところもあります。
同じすい臓がんステージⅣの方で、抗がん剤はしない、と言う決断を下して頑張っていらっしゃる方々のことを思うと、その勇気と精神力に脱帽すると同時に、たろ夫にも、やって欲しいのに・・・早くしないと間に合わないのに・・・と言う焦りの気持ちも出てきてしまいます。
でもこればっかりは、本人の決定なので、無理強いすることはできません。本人は、ちょっとでも、苦しんででも、長く生きたいそうです。
たろ夫は亭主関白、だけど小心者。死ぬのが怖くて怖くてしょうがないのですが、調べることは私に任せっきりです。
「お任せ患者」(何でも主治医に従います、お任せします、と言う主体性のない患者)であってはいけないよ、と言うのですが、「夫婦は一体だろう。おまえが調べろ。」です。
それでも44年連れ添ってきましたので、大切な存在であることには変わりありません。
少しでも、元気で長生きしてほしいです。
そういえば前回、がんの縮小が見られたときに、大喜びのたろ夫は主治医の先生に、「これであと10年ぐらいは生きられますかね。」と聞いたところ、先生は「10年はちょっと・・・。普通の人でもそれぐらいですからね。」と正直に答えられました。
そのことをたろ夫は後でぶつぶつと、『「10年くらい生きられますか」と言ったら「そうですね」ぐらい言ってくれたらいいのに。』と愚痴るので、あの先生はまじめで正直なのよ、そのくらいいいじゃないの。と言っておいたのですが、今回の結果で、先生はたくさんのすい臓がん患者を診てこられているので、非常に現実的な見方をしていらっしゃっただけなのだと改めて思いました。
こんなに早く、がんが増え始めるとは思っていませんでした。
仕方がない。でも希望は捨てません!たろ夫と二人三脚で頑張ります!
今回の所見です。
[所見]
膵体部の腫瘤や背側の動脈周囲に広がる軟部組織に変化ありません。
主膵管の拡張は前回と同様です。PV本幹~SMV、脾静脈は狭窄しています。
大動脈周囲やSMV周囲にリンパ節腫大に変化ありません。
右肺下葉内側や葉間胸膜に小結節(転移疑い)を認めます。
両腎嚢胞あり。
肝、胆、膵、副腎、脾に異常を認めません。
[診断]
膵体部癌、リンパ節転移疑い:変化なし
肺転移疑い
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