さて、過去の振り返りも終わりに近づいてきました。
前回の検査が4月18日でしたので、今回7月6日の検査はそれから2ヶ月半後になります。
アブラキサンとジェムザールの第一治療を始めて9ヶ月弱、と言うところです。
結果は、簡単に言いますと、がんが進行しています、肺転移が増大しています、第一治療打ち切りましょう、と言うことになりました。
前回すでに肺に小さながんが4,5個新しく見つかっていましたので、もう耐性がつきつつあるのだと言うことは理解していましたが、頭ではわかってはいても、やはり、抗がん剤打ち切りとなると、ショックを隠しきれません。
あまりネガティブな気持ちになりたくないので、ちょっと客観的なデータについて書きますと、アメリカの臨床試験で、アブラキサンとジェムザールの全生存期間中央値は8.5ヶ月です。(日本では2014年12月にアブラキサン、一般名ナブパクリタキセルが承認されたばかりですので確認できるデータがありません)
8.5ヶ月でだいたいの人は死んでいると言うことです。無憎悪期間になると、更にずっと短くなります。
このデータと照らし合わせると、たろ夫が、9ヶ月も痛みもなく生存できていること自体、もう幸せなことなのかな、と。
なので、この先の命は神様に与えてもらったプレゼントだと思おうと。
しかしこれは私の気持ちであって、たろ夫は、がん宣告の時と同じく激しく動揺。
これからのことを先生が説明し始め、最初に勧められた、FOLFIRINOXを、量を減らして行うことを提案されると、即答で、「はい!それでお願いします!」と。
(いやいや、第2治療って、また副作用に苦しむんだよ、あなた、もうこの抗がん剤が効かなくなったら民間療法であらゆる手を尽くすって言っていたじゃないの!?)
と言いたい気持ちを抑えて、「今はちょっと主人も動揺していますので、一度帰って、家族と話し合ってからでもいいでしょうか。」と話し、先生も承諾してくれました。
本人は、抗がん剤を打ってもらえず、とんぼ返りになったこともがっかりで、更に先生が学会だとかなんとかで次に抗がん剤を始めるとしても数週間後になると言うことで焦りに焦っています。
さて、どうしましょうか・・・。
[所見]
前回2016年4月18日のCTと比較しました。
PV本幹からSMV、脾静脈の狭窄が進行しています。
右肺葉間胸膜近傍、右肺下葉背側、右肺下葉内側の結節影は増大傾向です。
右肺下葉背側には新たな小結節が2つ出現しています。
いずれも転移を疑う所見です。
胸水なし。
[診断]
膵体尾部癌、リンパ節転移疑い:変化なし
肺転移疑い:増大傾向
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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