黒ニンニクを食べ始めて4ヶ月くらいになります。
理由は、がんに効くとされる食品の中でも常にナンバーワンだからです。
食べているからといって体内でどんな効果があるかは証明できません。
しかし、我が家では、ニンニクは細菌兵器と同じくらい強力で恐ろしいものです。
私と息子二人は、ニンニクパンデミックを経験しました。
もう25年ぐらい前になりますか、たろ夫はニンニクに“はまり”、毎日ニンニクを20粒くらい、1年半ぐらい食べ続けたことがあります。
白いニンニクを皮ごとオーブントースターで4,5分焼くと、臭いけど甘くておいしい焼きニンニクのできあがりです。
一粒二粒ならいいでしょう。20粒です。
毎日20粒のニンニクを食べるとどうなるかという前に、毎日20粒のニンニクをオーブントースターで焼くと、・・・家中ニンニクのにおいが染みつきます。
においがするという表現はあまりに穏やかすぎで、強烈な悪臭が家の壁にまでしみこみ、洗剤などで拭き取ろうとしても全く歯が立ちません。
ニンニク兵器の弊害は家の臭いだけにとどまりません。
本人の体が、半径1.5メートル以内に近づくと異臭を放つのです。
家族にとって、特に一緒に寝ている私にとっては大・大迷惑です。
ちょっと臭いをかぐだけでおえーっとなって、いつも吐き気をもよおしていました。
それから、着ている服にも当然臭いがしみこみます。
特に、肌着には、本人の汗や脂も付着していますから、それにニンニク臭が加わり、毒ガス以外のなんとも形容しがたい臭いがして、必死で漂白したりしていましたが、全く効果はなく、たろ夫の下着だけは割り箸でつまんで、他のものと別個に洗ってはいました。
職場の人はなにも文句を言ってこないのだろうか?と思っていると、ある時たろ夫がぷんぷん怒りながら愚痴を言いました。
「隣のやつが、『たろ夫ちゃん、臭いよ』と言いやがった。普通は思っても言わん。」
そりゃあ言うよ!!むしろ今までよく我慢してくれていたねと言いたかった。
もっと言ってくれ!と心の中で叫んだ。
(注:私も息子たちも毎日やめてくれ!と大合唱していました。)
傍若無人という言葉ですら生ぬるい表現だと感じるたろ夫の素行。
周囲の大ブーイングを押し切って1年半ぐらいニンニクパンデミックは続きましたが、やがて収束を迎えました。
マイブームが終わったのかと思っていました。
見たところでは、悪臭を放ったこと以外は健康に被害はないようでした。
(あ、おならもめちゃくちゃ臭かった)
しばらく経ってから、あの頃はどうしてあんなにもニンニクを食べていたの?と聞いてみたら、
『花粉症を治したかったんだ』との初耳な答えが返ってきました。
確かに、あの頃たろ夫は花粉症になって、2年ぐらいでっかい声で「ハクション!」を連発していました。耳鼻科の薬もあまり効きませんでした。
そしてニンニクパンデミックの後は、花粉症がなくなっていました。
どこで「ニンニクを食べたら花粉症がよくなる」という情報を仕入れてきたのかは知りませんが、たろ夫の花粉症が治ったのは事実です。
ニンニク兵器は大迷惑なのでお薦めできませんが、(少量は良いと思います!)たろ夫以外にこんな臭い体臭を放っても平気でいられる人間がいるのかどうかはちょっと知りたいところです!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
↑よろしければクリックをお願いします。他の方の闘病ブログをご覧になれます。