ある肝臓ガン末期の人が主治医に「この痛みはガンからきているのですか、それとも副作用からきているのですか」と聞いたところ、「少しの痛みは仕方がない。」という答えが返ってきました。そして治療法の説明をし始めた、と。
その答えに次の言葉が見つからなかった、医者にとってはがん患者は単なるドル箱なのか、という愚痴とも言えるネットの質問を見ました。
「カテゴリーマスター」なる回答者たちの反応は、私にとっては意外でした。
みな、お医者さんの見方でした。
文句があったら別の病院に掛かれ、セカンドオピニオンを聞きに行くがいい、末期の患者に打つ手があるか、というものでした。
それが現実であることを、私やたろ夫は受け入れなければならないのだろうか、と、すごくショックでした・・・。
が。私は言おう。
医療従事者の端くれには患者の身になって考える想像力が一ミリもないのか!!
こちとら生き死にの問題に直面してるんじゃ!言い方考えんかい!!
言うたったわ。
一番の問題はたろ夫です。
打つ手(様々な免疫治療法など)が残っている今、抗がん剤で体力がいよいよなくなってしまう前に早く早く打ちましょう!!と言っているのに……たろ夫は「死にたくない、助かりたい!」と言いつつ「癌が大きくなったら、その時考える!!」「すでに大きくなったじゃない!体力なくなってやせ細ってからでは間に合わないよ!」「なったらなった時よ!」
結局、私だって、「これが絶対いい」と言えるものはないのです。「これがすごく良さそうだけど、どう?」としか言えない。前田浩医師のP-THPも、とにかく本を読んでみて、と言ったけど読みもしない。そのくせ偉そうに「エビデンスを示せ!」と。
自分で調べんかい!!!
たろ夫は思った以上に小心で、死ぬのがそれはそれは怖くて・・・。自己顕示欲が強いのに、癌になって,自分自身どうしていいのか解らないような様子が見え隠れし、時にピック症という、脳が萎縮して人格さえ変わってしまう、一種の痴呆症ではないか?と思う時もあり、本当に困った。同時にとても可哀想で!
(最初に入院したとき、目が見えない!と騒いで脳もCT検査したので、脳の萎縮は少なくともその時点ではありませんでした・・・なかったはず!)
私が医者だったらよかったのに。もっと専門的な知識があったらよかったのに。
たろ夫が背中が痛いって言ってた頃、何の知識もなかったことが悔やまれます。
生まれ変わりは信じないけど、人生やり直せるのなら医者になりたい。
読んでくださりありがとうございました。
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