たろ夫がふらふら脱水状態だったときのことです。
きついのにイオンショッピングモールにやってきたたろ夫(その時は私が運転)、入り口の近くに駐車スペースがなかったため、駐車スペースではない穴場のようなところに車を停めろと私に言いました。
いつもの状態ならばちゃんとしたところに車を停めるのですが、その時はすでにふらふらだったので、いけないことなんですが、穴場に停めました。
10分くらいの買い物を終えて帰ってきたら、ちょうどその横に駐車していた人も買い物から戻ってきていて、 「ここは車停めるところじゃないのに!誰!?偉そうに!!」とかなりの剣幕で文句を言っていました。
非常にばつが悪かったのですが、おそるおそる自分たちの車に近づき・・・、たろ夫はどんな反応をするかな・・・と思ってみたら、非常に低姿勢に「すみません」と一言言いました。
いつもの傍若無人なたろ夫からすると、ものすごく謙遜な対応でした。今まで一緒にイオンに来て、このような“穴場”に停めたのは初めてでした。いつもはきちんと停めています。本人も、いっぱいいっぱいだったんです。
そこでわたしは考えさせられました。
見た目は普通なんですが、中身は末期がん患者。歩くのも本当にしんどい。許して欲しい。そんな状態なら買い物になんか来るなと言われるかもしれないけれど、本人にとってはこれが健康のための運動・・・。
う~ん。難しい。
そんなことを考えながら、たまたま道を歩いていたら、 「歩行困難者走行中」というカードを運転席の前に挟んでいる車を見かけました。
今までこんなものに目が行ったことはありませんでした。
その方の姿を見かけることはありませんでしたので、どんな方なんだろうと思いながら、きっとこの方も、見かけは一見普通で、ご苦労されてるのかなあと、改めて、というか今回のことを通してはじめて考えさせられました。
たろ夫、「末期がん患者、走行中です」って書いて車に貼っておく?
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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