私は山登りが好きではありません。なんでわざわざしんどい思いをしに行かなくてはならないのか。頂上に一流シェフがいて、フルコース食べさせてくれるというのなら、1500メートルくらいの山でも頑張るでしょう。
たろ夫には完全寛解を目指せる道がありました。いや、あったように見えました。それはまるで、砂漠における蜃気楼のオアシスのようでした。
あと一歩のところで、手が届かなかった。
どうにかなるんじゃないのかと、応援のメッセージもいただきました。(ありがとうございます×3!)
私も、たろ夫に言いました。病院に直接行って、土下座するくらいの勢いで頼み込めばなんとかなるかもしれない、と。
しかし本人は、例の本を読み始めたのはいいのですが、文句ばっかり、批判ばっかり言っているのです。とにかくケチをつけたいらしい。
本人がこれなので、たとえD医師にお願いに行くとしても、まだまだ先のことになりそうです。そしてその時には、第2治療の抗がん剤にも耐性がついていて、骨髄抑制も顕著になっており、完全寛解は目指せなくなっているでしょう。
そういうわけで、きっとコウトウスギのおかげでガンが縮小してはいるものの、QOLがどんどん悪くなっていく一方の今、何をめざせばいいのか、気分は晴れやかではありません。
4,5年先のゴールを目指すのと、数ヶ月先のゴールを目指すのとでは、どうせゴールのテープを切るのなら短時間にして欲しいという気持ちと、いや、一人になるのはつらすぎるという気持ちとで、整理が付きません。
13日にCT検査結果が出て、あまりの驚きで、第12回目のFOLFIRINOX投与のことを書くのをすっかり忘れていましたが、その日、打ちました。
今日でちょうど1週間になります。今回の副作用は、吐き気止めを飲み忘れた前回よりはよくて、そこまで倦怠感や吐き気はなく、だらだらと過ごしています。
ただ、声がしゃがれています。前回の時もそうでしたが、今回の方が更にしゃがれています。それほど、のどの筋力が衰えているのだと思います。
また、下半身に力が入らない、とも言います。これも、やはり筋力の衰えでしょう。
エルプラット(FOLFIRINOXの一剤)を抜いても、しびれは全く改善されず、歩く様は“とぽとぽ”といった感じです。トボトボではありません。
左目が、ほとんど見えない、と言い、最近眼科にかかって、紹介状を書いてもらい、いつもの大学病院の眼科でやっと診てもらえました。
白内障の手術をする予定でしたが、ガン患者と言うこともあり、来週月曜日、27日の抗がん剤投与のための血液検査の時に、検査項目を3つ増やしてもらうことになりました。
何の項目を増やしたのかわかりませんが、網膜症の検査もしてもらえるかもしれないと、少しほっとしています。白内障だけではないと思っているので。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
↑他の方々の経験も、とても参考になります。