理由はどうであれ、健康で、幸せな家庭があれば、まず死にたいとは思いません。
でも、「ガンです」と告知された瞬間、1年以内に自殺する確率が、20倍にもなるそうです。
たろ夫も精神的に不安定な時期が長く続き、特に抗がん剤を投与した後はとても機嫌が悪かったのですが、最近は気力そのものも弱ってきて、怒るのも以前ほどヒステリックにギャーッとは怒らなくなりました。迫力なし。
そういった意味では、余命1年と言われて、2倍くらい生きることができた(まだ続いていますが)たろ夫は自殺せずに済んでよかったです。
いろんな方のブログを見ていると、ガンの最期もいろいろあるのだな、と、将来の心構え、参考とさせていただける部分も多くありますけど、やはり、読むのがとてもつらいです。
読み手に与える影響がこんなにもつらいものかと思ったら、たろ夫はいっそ事故死の方があっさりしていていいわ、などと考えてしまいました。
今のところ、たろ夫は「それなりにげんき」です。
顔色も、顔面蒼白から、黒っぽい茶色に戻りました。(少し赤みがかってもいます。)
舌苔は、でています。(舌が白い)
前回の投与あたりから、手指のしびれが増してきたのと同時に、足のしびれも気になってきたようで、もともと手指は10のうちの2、足は10のうち7と言っていたのがもっとしびれてきているということですから、本人は最近、車の運転を心配し始めました。
心配はしますが、自粛はしません。ジャイアンなので…。
ブレーキやアクセルの感覚が鈍感になっていますから、加減を間違える可能性が大きいです。ですから、事故死の可能性も、本当にあるのです。
ああでも、他人を傷つけてしまうとしたらもっと悲惨ですね…。
少しずつ弱ってきてはいるものの、介護が必要な状態ではなく、『車の運転をしてはいけない』と制止できる人も、法律もありません。
最近すい臓がんの方のブログで、『脳梗塞』というメッセージも読ませていただきました。
たろ夫も、血栓症があるから、脳梗塞になる可能性も十分ある、と、はっとさせられました。
特にこれから寒くなるから要注意だわ、と思いました。
脳梗塞になったとしても程度がいろいろあるから、その時どんな処置を選べばいいのかも、その時になってみないと判断できません。
ただ、脳梗塞の方は、運転が制限されると思います。(その前に、脳梗塞になって回復できればの話ですけれど。)
これも、たろ夫に、「運転してはいけません」と言えるようになると(安全のためには)いいなあという思いと、でもそういう状態というのは体が不自由になってしまっているわけで、やっぱり忍びない、などと、考えがまとまりません。
少し話が飛びますが、もしも今後、腹水がたまって、抜こうか、抜くまいかとなったらどうしよう、CARTも結局その場しのぎにしかならないのではないか、とか、
輸血が必要になったらどうしよう、本人は、「看護師さんは『緊急な時は輸血も役に立つと自分は思う』、と言っていた」というけれど、すでに寛解をあきらめているガン患者が、末期の末期になっている状態だと、もう、『緊急事態』をも通り越しているんじゃないかと思ったり。
年も年なので、尊厳死に近い状態で、とにかくなるべく苦しみや痛みがない状態で、自然に、と願うけれど、呼吸器をつけるのも延命なのか、とか、抗生剤を投与するのも延命なのか、とか、栄養点滴はどうか、など、その事態になってみなければ判断できないことだらけで、全体を、そしてそれまでのいきさつも考慮しなければ決められないと思いました。
泣かない自信、というより動揺しない覚悟をしたいです。
悲しむのはすべてが終わった後でいい。
生きてくれている今は、精一杯、支える。
正直に言うと、最近、「病気の勉強はもう疲れた~」と思っていましたが、また、少しやる気になりました。がんばります!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
↑他の方の経験もとても参考になりますよ。