たろ夫の話がまた微妙に変わってきました。診察の時、すでにCT検査結果を見て、肺転移が増大しているということ踏まえ、主治医は「しびれる抗がん剤を増やしましょう。」と提案されたそうです。もう、10月30日の投与の時から増やそうとされたということです。
しかし、その場でたろ夫は、「いや、今でさえ(車の)アクセルとブレーキを踏み間違えそうになるくらいなのに、これ以上痺れが増えるのは困る。考えさせてくれ。」と答えたようなのです。
そのやり取り自体は理解できますが、たろ夫は最初、『次のCT検査でまた肺が増大していたら、エルプラットを増やそうと言われた』と言っていました。
抗がん剤の副作用で、記憶力がなくなっていること、勘違いや思い込みも激しくなっていることも確かにあります。
しかし、彼はもともと、こういうところがありました。
うそをつく…というより、自分の願望があたかも現実であるかのように信じ込む、病的なところが。周囲の人間からすれば、嘘言です。
今までも、さんざん家族はそれに振り回されてきましたので、またか、という感じですけれど、人のそういう習性って、治らないものだなあと感心しています。
とにかく本人は、ものすごく焦っています。まあ、そうでしょうね。
(わたしの体調が回復しないのもストレスからでしょう。)
今後の治療戦略についてですが、トモセラピー(IMRT)をやってみるかもしれません。
以前、ガンになって最初期のころ、これをやっている病院に問い合わせた時、ちょっと理由は忘れましたけれど、その時はだめでした。あるいはたろ夫がそんなものはしないと言ったのか、記憶にありませんが、とにかく受けられませんでした。
今回、うちからそう遠くないところにも、その施設があって、手術不能膵臓癌、かつ肺転移(複数OK)でも受け付けるというところがあることがわかりました。
次回の抗がん剤の時に先生に相談することになりそうです。
(私はもっと急いだ方がいいと思うんですけどね~)
というわけで、わたしのど素人治療戦略よりははるかに良さそうな治療法が見つかり、少し希望が持てましたが、相変わらず調査や問い合わせが人任せなたろ夫に、
「自分の人生のかじ取りは自分でやらなくちゃ!」
と言ってやりました。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
↑他の方の経験もとても参考になりますよ。