去年の12月24日、『手術できる方がねたましい』という記事を書きました。当時は、ナノナイフとか重粒子線とか、開腹手術ができている方をみたら、本当に「何でうちはできないの・・?」と、やるせない思いでした。それにちなんで今年も同じノリでタイトルを付けましたが、ねたんではいません。もう、超越。笑)応援しています!
12月10日の主治医との勝負第2番の時、主治医が、「1月からは別の抗がん剤を考えています」と、自信をもってではなくボソッと言いました。
その時、「それは何という抗がん剤ですか?」と聞くことも出来たのですが、ボソッと言われたので、敢えて聞きませんでした。たろ夫の頭の中に、強い印象を残させたくなかったからです。
しかし、わたしの思惑は裏目に出ました。たろ夫は先生の、その言葉をしっかりと覚えているだけではなく、「先生が、新薬があると言った!」と、自分にとって都合のいい方に曲解しているのです。
思い込みが激しいのは、ケモブレインのせいなのか、もとからのものなのか、もはや、どのみち同じ症状だという投げやりな気持ちもありますが、一応、現在膵臓がん患者に用いられている標準治療としての抗がん剤とその組み合わせを、頭の整理用に書いておきたいと思います。
膵癌診療ガイドライン2016年度版(現在においての最新版)によりますと、
①ジェムザール(ゲムシタビン)単独療法
②S-1単独療法
③ジェムザール(ゲムシタビン)+アブラキサン(ナブパクリタキセル)併用療法
④FOLFIRINOX療法
の、4種類が挙げらていました。
⑤ジェムザール(ゲムシタビン)+S-1併用療法も、おまけの番外編ように書かれていました。
③、④は経験済みです。耐性がつきました。③に耐性がついていることを考えると、①をするという選択肢は考えにくいです。ということは、②S-1単独療法か、⑤のジェムザール(ゲムシタビン)+S-1併用療法の2つに絞られます。
これほど長く(2年1か月)抗がん剤を投与していますので、やはり、②のS-1単独療法が、最も可能性が高いです。
しかし、これは、④のFOLFIRINOXの一剤5-FUと有効成分が同じです。ですから、本来は②→④はアリですが、④→②は意味があるの?と思います。
さらに、幸か不幸か、今のところ、たろ夫のリンパ球数はずっと正常値で、免疫力が高いゆえ、主治医は、もしかしたら、より強力な⑤を選ぶ可能性もあります。
ジェムザールに一度耐性がついても、期間があけばまた効くこともある、などと言われることもありそうです。
たろ夫は基本的にお任せ患者であり、盲目的に「とにかく治療続行してくれ!抗がん剤投与してくれ!死にたくない!」という考え方であるので、主治医は、自分の推薦ではなく、患者たろ夫の希望に沿うという形で、⑤を選ぶ可能性もあるかもしれません。
こうなったら、自己責任です。
私自身は、抗がん剤5-FU(FOLFIRINOXの一部)+ハイパーサーミア+トモセラピーが良いと(それができる病院に行ける地域に住んでいることがすごくラッキーだとも)思いますが、治療法を最終的に選択、決定するのはたろ夫であるので、もう、このまま今の病院でずるずると治療を続けていく可能性も十分あります。
今の主治医が、「もう、抗がん剤は打てません。」と言われたときには、ハイパーサーミアの病院に転院することも出来なくなっている状態です。
うちから通おうとしているその病院は、「抗がん剤を打つこと」は転院の必須条件だと言いました。
病院によって、設備が違いますので、条件も異なるのだと思います。ハイパーサーミアだけの施設であったなら、できたかもしれません。
それで、そうなったときはホスピスか、在宅ケアに切り替えざるを得ないでしょう。
今日もシリアスな内容になってしまいました。すみません。
次男君、子供たちのために上の写真×2を買ったよ!待ってるよ~
ここまで読んでくださりありがとうございました。
他の方の経験もとても参考になりますよ。
↓ぜひ行ってみてください。