2月7日、今後の抗がん剤について話をしてくださるということで、標準治療が終わったたろ夫と、主治医の話を聞きに行きました。
その1、その2に書きましたように、結果的に代替治療を選んだわけですが、その話の中で、今現在の肺の大きさの説明を受けたり、なぜ転院を断られたのか、質問したりしました。
第一治療が終わった時の肺転移がんの大きさと、今現在の大きさを見比べ、「膵臓がんは足が速いですが、17か月で、このくらいの大きさである」、と示されました。
何センチ、とは聞きませんでしたが、『膵癌で(第1治療から)17か月経ったにしては、この大きさに抑えられているというのは治療が成功している』、とおっしゃりたかったようです。
それで「十分健闘した」と言うことをおっしゃりたかったのか、本当はFOLFIRIをもう少し続行させたかったのかは、今となってはわかりません。
たろ夫が「それでどうして転院できなかったんですかね。」と質問しました。
先生は落ち着いて、「相手先の病院から、トモセラピーは不適応だという返事が来たんです。」とおっしゃいました。
さらにたろ夫は、「ハイパーサーミアはだめだったんですか。」と尋ねました。
先生はパソコンの画面を見ながら、「『トモセラピー治療希望』と言うことでしたよね。」とおっしゃり、わたしもその画面に、「トモセラピー」の文字しか書かれていないのが見えました。
つまり、こちらは、トモセラピーもハイパーサーミアも含めて「転院」を希望したつもりでしたが、先生は、「トモセラピー希望」と言うことだけで相手先病院に打診していたのです。
そして先生ご自身は、相手先病院からの返答を直接聞いたわけではなく、全くタッチしていない、とおっしゃいました。看護師任せだったわけです。
それで、分かりました。
看護師さんから「トモセラピー受診の転院不可」の連絡をもらった時に、たろ夫が「ハイパーサミアは?」と聞き返し、あいまいな返事をもらい、リニアックがあるからこちらでどうだ、などと的外れなことを言われた意味が。
ハイパーサーミアに関しては、相手先病院では全く検討されていなかったのです。
しかし、その看護師も、たろ夫にはっきりと、セカンドオピニオンを聞きに行くことを提案しました。
主治医の顔色を気にして、セカンドオピニオンを聞きにいかないという決定をしたのはたろ夫自身です。
この点は、とても残念ではありますが、同時に今では少し良かったなと思っている部分もあります。
なぜなら、トモセラピーとハイパーサーミアの両方が受けられたのなら、是非とも転院したかったですが、ハイパーサーミアだけのために、『完全に転院』することにはリスクもあったからです。
その病院は、車で片道45分から50分かかります。今の病院は25分から30分です。
今はたろ夫が運転しますが、今後、何か緊急なことや、局所的な手術、また、そのための入院が発生するかもしれません。その時はわたしが運転せざるを得ません。正直、運転にかなりの不安がありました。
そしてもう一つ、もっと深刻な点として、わたしはその病院についての評判を全く知らない、と言うことでした。『機器』という箱モノは立派でも、医師や技師の技量はどうか分からない、と言うことです。
また、どこかに炎症が起こったり狭窄したりして、局所的な手術が必要になった場合にも、その手術をする医師の手技は信頼できるのだろうか、と言う心配もありました。
同じ病院であっても、担当医の当たりはずれもありますしね。
そういうところの善し悪しの情報が全くありませんでしたので、「かかりつけ病院はそのまま変わらず、ハイパーサーミアを受ける」ではなく、「完全に転院してハイパーサーミアを受ける」ことには大きなリスクがあったのです。
局所的な手術や入院になれば、今の大学病院の方が信頼できる、と思っていました。何より近いですし。
このような事情により、今でもやろうと思えばセカンドオピニオンを聞きに行ってハイパーサーミアだけでもできないか、と掛け合うことは可能ではありますが、そうすることはもうやめました。
もう、過ぎ去ったことを言っても始まりません。
前を向くしかありません。
結局、たろ夫が選んだ治療法を支持しようと思います。
今日も、丸山ワクチンのために大忙しでした。
明日、そのレポートをしますね。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
他の方の経験もとても参考になりますよ。
↓ぜひ行ってみてください。