ダブリングタイムとは、10個のがん細胞が20個になるのに、つまり2倍になるのに、どのくらいの期間がかかるか、と言うもの。
乳がんの場合、ダブリングタイムは約100日で、1cmのがんは3か月後に直径1.26cmのがんになります。(1cmが2cmになるわけではありません。体積が2倍です)
1つの乳がん細胞が1cmの腫瘍になるのには8年ほどかかります。(個体の状態により差異はあります)
では、すい臓がんは、『進行が速い』ですが、一体どれほど速いのでしょうか。
すい臓がんのダブリングタイムは、3週間ほどです。乳がんの約5倍のスピードです。
この恐ろしく速いすい臓がんの進行を、たろ夫の場合でざっくり予測計算してみました。V=4/3πrの3乗という、球体の体積を求める公式を用いて、電卓を使ってやりました!
2015年10月27日CT検査をした日の、直径3.5cmの腫瘍を基準とします。
予測計算(タラレバ計算…)
2015年9月15日 体積 1.775π 径 2.1cm
2015年10月6日 体積 3.55π 径2.78cm
2015年10月27日 体積 7.1π 径3.5cm
2015年11月17日 体積 14.2π 径4.4cm
日付が複雑でわかりづらいので、ざっくり置き換えると、
6月1日 径2.1cm
6月22日 径2.78cm
7月13日 径3.5cm
8月3日 径4.4cm
といった具合です。たった2か月で、
2センチの腫瘍が4.4センチに!!!
(注:個人差があります)
たろ夫の場合は、1か月半前の検査で見つかっていれば、径2.1cm、恐らく手術ができていたでしょう。
もうそれは仕方がないとしても、がんが判明して、抗がん剤投与開始まで3週間かかったので、直径3.5センチのすい臓がんが、4.4センチまで大きくなっていたであろうというところが、なんとかならなかったのかな~。
多分、多くの皆様も同じだと思いますが、「膵臓がん」という、全く予期しなかった癌を突き付けられ、すい臓がんとはどんながんなのかと言うことから勉強し、手術の可能性についてあきらめずに模索したり、抗がん剤をどうするか話し合ったり、セカンドオピニオンを聞きに行ったりしているうちに、あっという間に3週間なんて経ってしまうんですよね。
どうすりゃいいの。
早期発見が大事だという結論になりますね。(魂をえぐられますわ)
「最近痩せたけど、ダイエットをしたからだろう」、とか、
「最近背中が痛いけど、このまえ孫を抱っこしたからだろう」、とか、
人間、どこか体に異変があった場合、自分なりに理由づけしてしまいます。
そうやっているうちにだんだんひどくなって、大病院に紹介状を持って行った時にはもう「大変深刻な状態」になってしまっているので、やっぱり一歩手前の病院選びを慎重にするしかないでしょうね。
ヤブ医者には気をつけよう!
タケノコ医者にも気をつけよう!
裏ワザとしては、病状を、大げさに言う!!痛い、痛い!って言う!
検査してくれないような医者には食い下がって検査をお願いする!
何かのお役に立てれば幸いです…
ここまで読んでくださりありがとうございました。
他の方の経験もとても参考になりますよ。
↓ぜひ行ってみてください。