きんたろうの家 すい臓がんのブログ

すい臓がん、2年11か月目。ラストスパートに入った。

ラストステージ3か月目 ⑤ 抗がん剤6日目から旅行へ

今回は5週間少し開けてのFOLFOX3回目となりましたが、思った以上に元気でした。間隔を開けるとそこそこ体力が戻るようです。

 

本当は抗がん剤投与からもっと時間を置いたほうがよかったのですが、絶対予定を変更したくないたろ夫は、予定通りいくと言ってきかないので、たろ娘夫婦と両親とで旅行に行きました。

 

わたしたろ娘の夫(ダーリン)の運転で、1泊二日の温泉旅行です。たろ夫は車に乗っているだけでよかったので、まあ楽だったと思います。

 

レトロな街並みを見て回り、ちゃんぽん屋さんに入ってちゃんぽんを食べていたら、店主らしきオジイサンが勝手にお店のビールを取り出して飲んで休んでいたので、「こんな忙しい時にはちゃんと店を手伝ってくださいよ‼」などと笑いながら苦情を言い、会話が弾みました。

 

『あんたたちは都会の人?田舎の人?』と聞かれ、「う~ん、真ん中です。」と答えると、「梅干をあげる」とのこと。

 

その店にあるのかと思いきや、そのオジイサンは実は店主ではなく、地元の常連さんであったことが判明し、なんと生ビールを一本飲んだのにバイクに乗って、家まで梅干を取りに帰り、本当に梅干を持ってきてくださいました。

 

田舎のオジイサンのご親切、「半端ないって!」(現在ワールドカップ中)

 

 

たろ夫の体調ですけれど、まあ、抗がん剤6,7日目ですから、こんなものではないだろうかと言う感じでした。

 

歩く姿はふらふらと、とぼとぼとしておりまして、足が痺れているのに加えて頭もクラ~ッとする、と言っています。声も、かなりかすれています。

 

食欲は、旺盛とはいきませんでしたが、人並みだったと思います。頑張って、食べました。

 

温泉にも、合計3回入りました。(朝はさすがに死人のようにぐったりしていましたが。)

 

 

「古美術ギャラリー」があり、おっそろしいほどの数の素晴らしい骨董品が所狭しと並んでいたので、たろ夫は喜ぶだろうと思いましたが、あの、物欲まみれのたろ夫が、体調不良には勝てず、今回は全く興味を示しませんでした。

 

わたしたち夫婦が見ている間、たろ夫は下痢があって、トイレのある休憩所でずっと休憩していました。

 

人間、もうすぐ死ぬとなったら、人に見せびらかすことなどどうでもよくなるのですね。たろ夫の場合は、旅行に行っても全く写真を撮らなくなったということと、骨董品を買い集めることが全くなくなるという変化がありました。

 

今現在は、おいしいものを食べることと、旅行に行くこと、この2点の欲はまだ残っております。

 

畑仕事を、できる範囲でやったら?、と勧めてもみましたが、「やる気が起こらん」そうで。

 

今回、父が旅行に行きたがっていたので、私たち夫婦が「親孝行で旅行に誘った」わけですが、父は「今度はどこどこに連れて行ってやる」、などと上から目線で言い出して、もうちょっと、「今度はお礼に」などと言う言葉を添えてくればまだこちらの出方も違うのですが、常にジャイアンたろ夫、なんだかムカつく。

 

結局暇さえあれば自分が旅行に行きたいのです。旅の友がほしいのです。

 

「お父さんは毎日暇だから何回も旅行に行きたいかもしれんけど、こっちはそんなに暇じゃないから。お母さんと行けば。」とさら~っとあしらっておきました。

 

そして、「そんなに焦って旅行に行かなくたって、今年いっぱいは大丈夫ってA先生から言われたんやろ?」というと、

 

「いや、そんなこと、分からん!行ける時にいっとかんと!」と言うので、

 

「行けんやっても、心筋梗塞とかでぽっくり死ねたら本望なんやろ?それはそれでいいやん。」

 

・・・おっそろしい娘ですね。

 

しかし父は旅行先でぽっくり死ぬことが本望なようで、それではこちらが大変だ、警察がきたりするし、手続きが、と言うと、「死ぬときくらい迷惑かけてもいい!」と、自分を正当化します。

 

「生きてる今だって十分迷惑かけられてるわ!」と、一応ツッコミを入れておきましたが、「そんなことない!」と言い返してきます。

 

(はっきり言って下等動物同士のしょうもない掛け合い…)

 

 

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今回の旅行は、朝9時出発、翌日16時帰宅の2日間、何とか持ちこたえられました。

写真は旅行先の道路沿いのお人形。「もりちゃん」と言うのもありました。このネーミングはなに??そしてなんだか不機嫌そうな顔。みんなで笑いました。 

 

無事に家に帰りつき、わたしがたろ夫のジャイアンぶりについて愚痴るとダーリンは「いいじゃん。僕だって、(父たろ夫との会話は)そんなに気持ちのいいものではないけど、付き合ってあげようよ。」と言ってくれています。

 

ありがと、ダーリン。でも、「お父さんとたろ娘はそっくりだね」っていうのはやめてほしいな。

 

とりあえず、親孝行できてよかったです。

 

 

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