7月20日金曜日。入院2日目です。今日は夜、入院中のたろ夫に電話しました。
電話口で「元気?」と聞くと、
「元気よ。」と返ってきましたが、声がしゃがれていました。
たろ夫「検査したけど、どこもどうもないって。だけ、早く退院させてくれっち言いよぅんよ。」
たろ娘「どこもどうもないっち言うことはね、お父さんの脳梗塞は、普通の脳梗塞じゃなくて、がんから来るトルーソー症候群やったって言うことなんよ。」(←限られた知識しか持ち合わせていないのに知ったかぶり。汗)
たろ夫「そうなんね。(←父、素直に信じる)それから、月曜日、なんか心臓の検査をするっち言いよった。」
たろ娘「うん、しっかり検査してもらって、トルーソー症候群かどうか、確定診断してもらわんなね。」
と言うことで、明日はお見舞いに行くことを約束しました。
7月21日土曜日。リクエストされたスイカや飲み物などをもって、母きんたろうとお見舞いに行きました。
23日月曜日には、心臓に穴が開いていないか確認するために胃カメラみたいなものを飲むようだ、とたろ夫が言います。
「ああ~、それは超音波の胃カメラやろうね。そういうのがあるんよ。胃の中からすい臓とか、心臓が見えるんよ。」
「そうか。そんなんがあるんか。」
そういう会話をしていたら、横の小さな机に何やら説明書のようなものが置いてあったので読んでみると、まさしくその検査に関する説明書兼同意書でした。超音波内視鏡、EUSです。わたし、素人ですけど勉強したので知っていました。
たろ夫は、心電図、心エコー、頸部エコー、下肢エコー、レントゲンでは、特に異常はなかったようです。(まだ病院側から説明は聞けていませんので、たろ夫の伝聞による説明によると、ですけれど。)
右足の深部静脈血栓が飛んだわけでもなかったようです。
ちょっと安心しましたが、「ふつうに」癌の進行によってトルーソー症候群になったということでしょうか。抗がん剤は関係ないのでしょうか。分からん。まだトルーソーって決まったわけではありませんけど。
そして今までの腫瘍内科の主治医ももう、この先抗がん剤を投与するつもりはない、と言うことを言っていた、と、父も母も言いました。初耳でした。
自宅にいた時は、延命治療の話など、母がちょっと触れようものなら激怒していたらしいたろ夫ですが、(「一番近くにいるお母さんが、お父さんが元気なうちにちゃんと確認しておかないと!」とわたしが言っていたからです)わたしが今回その話を少し持ち出すと、‟そんな心配はいらん!”とばかりに、もう、伝えている、と言い出しました。
なんと、約3年前、がんと宣告された時に、外科医が終末期の延命治療の希望の有無を確認され、たろ夫は延命治療は希望しない、と答えたそうです。
(そんなことは確認するくせに、最も基本的な「がん告知」を希望するかしないかについてはマア~お粗末でしたな、外科医さん。)
↓意味が分からん!と言う方はご覧くださいませ。
そんな話、初めて聞きました。そもそも、延命治療もいろいろありますから、どこまで踏み込んだことが書いてあったのかもわかりませんが…。
それにしても、自宅にいたころより、精神的に安定している感じがするたろ夫でした。
「落ち着いている感じやね。」と言うと、本人曰く、「家におったらやっぱり無理するけね。」
・・・自分の好きなことしかしていないくせに、「無理する」ってなんじゃい、と思い、「家におるのに無理する必要ないやろ~。」と笑っておきました。
健康な者にはわからない感情なのかもしれません。とにかく、今まで通り、健康だった時と同じように過ごしたいのでしょう。
とにかく、暇そうなので、2時間くらいお話し相手をして、新聞や雑誌なども置いて、帰ってきました。
車の運転は、まだあきらめていないらしく、「たとえ私達(母きんたろうと娘たろ娘)が運転していいと言ったとしても、神経内科の先生がだめだっていうよ。だめ、っていう診断書を書くよ。」と一応言ってみましたが、本人は意に介していませんでした。
相変わらず盲目的ポジティブです。これでは退院させられませんよ~。
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