9月19日。昨日、3回目の胸膜癒着術をした日、書き忘れたことがありました。
酸素チューブを昨日、外していたんです。呼吸器外科の担当医の判断で、95くらいはチューブなしで保てている、ということで。酸素ボンベなしで、外泊して旅行に行けるか試していたそうです。
胸膜癒着術をした日に酸素が急に欠乏してしまっていいのかなあと少し心配に思ったのですが、全然良くありませんでした。86に下がってしまっていました。(90下回ると命の危険あり。)今また鼻に酸素チューブをしています。
今朝、たろ夫が朝食を食べるとき、気分が悪かったし、食べ物が食べにくかったそうです。右手を口に持っていきたいのに、なんだか距離感がつかめないので、パンに自分の顔を近づけていく感じだったと。
それでも8割くらいは食べることができましたが、その後、呼吸器外科の担当医B先生が回診にこられた時には、もっとひどくなっていて、もう、ろれつも回らない、距離感はもっとおかしくなっている、とても気分が悪い、という明らかな異常所見で、先生は神経内科の先生を呼んでこられました。
以前と同じように、指と指をくっつけられるかテストしたり、右手と左手の握力テストをされました。
特に、右の指が思うところに行きません。握力も、右の方が明らかに弱い。
これは脳梗塞だ、ということになり、緊急に神経内科の先生と、主治医のA先生と3人が集まり、「検査しましょう。」となりました。
頭のMRI検査結果はすぐに出て、新しい場所に脳梗塞が起こっている、トルーソー症候群だ、という診断になりました。
胸腹部のCT検査、肺のレントゲン検査も行い、明日の午前11時に、今後の話し合いをすることになりました。
お昼ご飯は、気分が悪くて全く食べられなかったそうです。
わたしは15時にいつものようにブドウをもってお見舞いに行き、かなり意識が回復した状態の時に会いました。
ちなみに、なぜ毎日ブドウを持ってきてくれと言うのかと思ったら、「点滴しとらんから、ブドウを食べてブドウ糖を摂る」のだそうです。こんな時にも笑わせてくれる父たろ夫。本人、いたって本気。(一応、間違いではありません。)


それにしても、昨日会った時、わたしも少しの異変を感じていたのに、見逃してしまいました。ろれつが回っていなかったことなど、今までもたくさんありましたから、ここまで急にひどくなるとは予想できませんでした。
ちょっとのサインも見逃せないのだ、と、自分が悲しくなり、また、医師は、この段階でなんで酸素チューブ外したりお風呂に入らせたりしたのかなと腑に落ちない気持ちにもなりました。
そして酸素チューブ外したのなら、もうちょっと注意して酸素濃度を観察してくれてもよかったんじゃないでしょうか。文句言ってもはじまらないけど。
たろ夫は胸水で肺がつぶれているだけではなくて、もともとトルーソー症候群もあったため、今回は、酸素濃度の低下が脳梗塞に直結したという風に理解しております。
実は今日の午前中は、介護の度合いを査定に、ケアマネさんが来られることになっていたので、母きんたろうが病院に行っておりました。
そしたら、たろ夫がトルーソー症候群を再発してもっとも具合が悪かったところにケアマネさんが遭遇したので、きっと認定は早いだろうと、母きんたろうは話していました。
不幸中の…ナントカ…。そんなこと言っている場合じゃないけど。
それから胸膜癒着術の件ですが、本日午後13時に、ドレーンを抜いて、縫合しました。
成功か失敗かに関係なく、胸水の手術はもうおしまい、ということになったのだと思います。
明日午前、今後の治療に関して説明があるそうです。母きんたろうと、わたくしたろ娘も同席する予定です。
たろ夫の旅行の話は、完全にだめになりました。一応、25日に退院延期ということになりましたが、それもどうなりますことやら。
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