きんたろうの家 すい臓がんと愉快な家族のブログ

すい臓がん3年間の闘病記と、思いつくままに書きなぐる絵と文。

最後の入院 担当医より偉い看護師長(9日目後半)

 「明日退院になりました」と宣言し、「10割食べてる!」と言い切ってそのまま去っていこうと廊下に出た担当医に、母きんたろうは一生懸命食い下がって父について説明していました。

 

わたしはこんな人に掛け合っても意味がないと思い、たろ夫のベッドの脇に腰かけました。そしてせっせと起きたことをメモっていました。

 

すると、しっかりしていて感じのいい看護師長さんがわたしに近づいてきて、「わたしたちもこのままでは帰せないと思っています。A先生(主治医)は直接見てないからですね。明日の朝まで見てみましょう。」とおっしゃってくださったので、ほっと一安心しました。

 

きんたろうは10分くらいでくのぼう担当医に何やら一生懸命訴えていましたが、そのへんでこの看護師長さんが話に割り入ってくださり、話が終わりました。

 

担当医は研修医なのでしょうか。全然権限がないように見えました。

 

14:45 体温37.0℃。熱が上がってきました。

 

15:00 ベッドごと個室に移動になりました。隣の「とろみ」事件の頑固爺さん、まさかたろ夫がこんなに急変するとは思っていなかったから、とても動揺しておられました。・・・さよなら。おしゃべり友達だったのにね。

 

新しい病室はナースステーションの真ん前、危急の患者用であろうという場所です。汗びっしょりのたろ夫、また汗を拭いて、着替えさせました。

 

15:35 看護師長さんが、さっきのでくのぼう担当医を新しい個室の方に連れてきました。まるでお母さんが、悪さをした息子を謝らせに来たような感じでした。

 

担当医はさっきとは少し態度が変わって、たろ夫を観察してくれました。

 

担当医「たろ夫さん、ちょっときつそうですね。」

 

たろ夫 酸素チューブから酸素マスクに変わってハーハー。でも起き上がって「大丈夫です。34,5くらいで、ちょっとくらっとしますけど。」

 

きんたろう「34,5・・・?」(数字の意味が分からない。やはり意識もうろう。)

 

担当医「・・・はい、わかりました。もう一度、主治医は診察中ですけど話してみます。」

 

 

15:50 看護師長さんが来てくださり、「どうですか?」

 

たろ娘「変化ありません。今日は泊まり込んだ方がいいですかね。」

 

看護師長「夕方まで様子を見て、決めましょう。簡易ベッドはありますよ。わたしにも、これからどうなるかは予測はつきません。でも、熱が出るのは良くない兆候です。」

 

 

 

 

16:00 でくのぼう担当医がまた来ました。

担当医「主治医と話して、明日の退院は延期になりました。」

 

たろ娘⦅当然じゃ!ぼけぇ!

 

たろ夫 ハァハァ言って寝ていたのに「退院じゃなくなったんですか?金曜には出来ますかね?土曜日にはできますかね?」

 

担当医「いや~、まあ、出来たらいいですね。」

 

たろ夫「いいですよ、何が何でもと言っているわけではないんですからね。」そう言って、またぐうぐう寝ました。

 

担当医「これから血液検査を、…明日、します。」

  

たろ娘「お願いがあるんですが。腫瘍マーカーの検査を、8月15日以来していないので、看護師さんたちを通して何度かお願しているのですが、必要ないとお考えなのか、やっていただいていないんです。できたら、知りたいんですが。」

 

担当医「必要ないと思ってるかもしれませんね。まあ、分かりました。」

 

 

16:30 ソルデム3A栄養点滴開始。血管探し2回失敗。3本血液採血。

 

17:00 母だけバスに乗って先に帰りました。

 

17:30 父の額に手を当ててみると、熱が下がっていました。よかった、と思ったら急に父が目を開けて、なぜかにっこりと満面の笑み。そしてまた目をつぶり、ヒューヒューと呼吸していました。

 

17:45 看護師さんが薬を持ってこられたのでそれを飲ませるためにお茶を半口飲んだら、激しくむせってしまいました。同時に汗を激しくかきました。それでまた上着を着替えさせようとしましたが、手の甲に点滴が繋がっているので服を脱がせることができません。

 

ナースコールをしたら腕に黄色いリボンを付けた新人さんがやってきました。事情を説明したのですが、その人が雑にチューブを扱ったため手の甲からかなりの出血。

 

(なにしてくれんねん!そうならんようにとプロを呼んだのにっ。)

 

すったもんだして、なんとか手の甲の血管を死守。包帯でグルグル巻き。「大事にしないとなかなか(他の血管が)見つからないから」、と。

 

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17:50 たろ夫「背中をたたいてくれ」

18:00 汗が引いて、寝始めました。

18:30 夕食後用の経口薬4錠を、一錠ずつゆっくり飲み込ませることに成功。

 

苦しくない?と聞いたら一言「大丈夫」と言って目をつぶったまま。でも、とても苦しそう。足のマッサージをしてあげていたけど、真正面に、とても苦しそうにしている顔が見えてつらいのでやめました。

 

19:55 隣の個室の患者さんがうるさくて仕方がないので、どんな人がいるのかこっそり見に行ってみました。

戸は開いていて、怪獣のようなうめき声をあげて、一人寝ています。ごつい酸素マスクをして、水蒸気がもくもくとあがっていました。

 

ゲホゲホウガーーーグアーーガァーー。ゴゥェーウォーウェー。ゴォウゴォゥ。

 

何の病気かはわかりませんでしたが、たくさんの機械が体に取り付けられており、とてもかわいそうでした。明日は我が身(たろ夫の身)だと思うと、やりきれない思いでした。

 

20:00 今日は一日長かったですが、栄養点滴が再開され、酸素供給量も増やしたおかげで容態が落ち着いたようでしたので、ひとまず帰宅することにしました。

 

それにしても、栄養点滴が止められたのは、勝手に『食事10割食べた』ことにされていたからだったなんて、なんと恐ろしいことでしょう。

 

しかし同時に、もう、食事ができなくなったら生きている意味がないと言っていたたろ夫。延命措置、考えさせられます…。

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