10月19日(金)入院11日目 4:15
この日の早朝、5時から6時までの間に採血に看護師さんが来ることになっていたので、もう、起きておくことにして、父たろ夫と時間つぶしに、おいしいもの&退院したら行きたいレストランなどのリストを書き始めました。
脳梗塞もあるので大変たどたどしい字で、「あわび イカ刺 アン肝 〇〇屋 △△ メロン・・・」


最近うっかり以前たろ夫と来たデパ地下に立ち寄ったら思い出して号泣しちゃった(天ぷらと豚カツ食べて死にかけた事件参照)
たろ夫は食いしん坊でおいしいもの大好きです。わたしたろ娘もおいしいものが大好きで、たろ夫はよく、「子供たちの中で一番俺に似てるのはたろ娘」と言っていました。
母きんたろうは料理が恐ろしいほどにどうでもいい人なので、確かにこの点はわたしは父に似ています。
話が脱線してきて、他人に食べ物を贈る話になり「〇〇さんにはドリアンを食べさせる。1万円はもったいないから5千円分。」などと言い出したので、「なんで?」と聞くと、
「お父さんが好かんシソの味(仮)のする食べ物を何度も差し入れしてきてね、なんぼ自分がいいと思っても、好かんものをもらうっち言うことがどういうことか、わからせるっ。」などと言い始めたのでわたしは大笑い。
実はわたしもたろ夫も、ドリアンが大嫌いなんです。臭いがきついものがだめです。ドリアン、・・・好きな人はとても好きな食べ物ですが。たろ夫は「う〇こみたいな味の食べ物」と言っていました。
(注:ドリアンは南国の果物です。グラタンではありません。)
母きんたろうは「NOと言えない日本人」なものですから、いつもそのたろ夫が嫌いな食べ物を受け取っていて、わたしたろ娘は、母きんたろうのこういうところが絶対だめだ!断れ!と言ってきたのですが、性格ってそう簡単には変わりません。
最後はたろ夫が自分は嫌いだとご本人に直接言ったようです。
話が逸れましたが、5時から6時に来るはずになっている看護師さんを待ちわびて、けれどもなぜか来なくて、6時20分になってとうとうたろ夫、寝ました。
(一応お断りしておきますが、たろ夫はずっと苦しそうにしながらおしゃべりしておりました)
採血に来たのは7時。早朝の時間をわざわざ指定してきたのは何だったんですか!?
たろ娘(時間つぶしも大変だったのよ・・・。なんでもっと早く来てくれなかったの・・・。)と思いましたが、もう何も言いませんでした。
7:20 朝食です。今まで昼食の時はいつもそばにいて、里芋2粒くらいしか食べていなかったのはこの目で見てきましたが、朝食のパンは柔らかいところは全部食べた!2枚食べた!などと豪語していたので、試しに8枚切りくらいの薄いパンの、やわらかいところの4分の1くらいを、イチゴジャムをつけて食べさせてみました。
4分の1のパン、すぐに嘔吐。…全然だめじゃないか!
昨日、胆汁と牛乳を吐いたから、それでまた胃が弱っちゃったのでしょう。
それでも父たろ夫はオレンジを食べると言うので、20分くらい経ってから、胃が少し落ち着いたところで、薄~いオレンジ一切れと、持ち込みのブドウ一粒を食べることができました。やれやれ。ひやひやします。
8:15 食後に10錠、ナルサス8mg(麻薬)を含むいろいろな薬を飲んだので、眠りだしました。
口を大きく開け、肩を上下に動かし、息を吐くときは胸がせりあがっています。これは、「努力呼吸」であるようです。(ぶっちゃけ、亡くなる前の症状)
努力呼吸に関する説明の中で、良くあてはまると思ったところは、「意識状態が徐々に落ちていく中、終末期せん妄、不穏状態となり、体に触れているものが煩わしく感じるようになります。例えば、衣類を脱いだり、点滴を抜いたり、布団も重く感じてめくったり、酸素を外すなどの行動もその影響です」
点滴注射針とか、酸素マスクとか、とにかく体についているものを払いのけようとします。
午前中、パンの嘔吐はありましたが、食べたのも一口、吐いたのも一口でしたので、そこまで大したことではなさそうでした。続きます。
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