きんたろうの家 すい臓がんのブログ

すい臓がん、3年間の闘病記と、がんの見落としより悪質な事件。。

最後の入院 一生忘れられない光景

10月20日(土)入院12日目 14:00

「なんかあったらすぐ救急車を呼んでくださいねと看護師さんに念を押され、14時、介護タクシーのおじさんが来てくれていざ出発。

 

準備には、麻薬の外出用装置の使い方の確認や(30分以上たたないと、何回も連続してボタンを押しても意味がない)、レンタルしている酸素ボンベには往復分の酸素量があるか確認、点滴も携帯用に移し替え、車いすのストッパーなどの操作の確認、などなど、細心の注意を払いました。

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1340出発前、まずはレスキュー麻薬注入

1410病院出発(レスキュー押し忘れた…写真撮ってる場合じゃなかった…)

1440自宅到着 レスキュー麻薬

1530病院帰院 レスキュー麻薬

 

レスキューのおかげで途中で容態が急変することもなく、車いすごと家に入ることができました。

 

(玄関の階段も、介護タクシーおじさんが上手に乗り越えさせてくれて本当に助かりました!)

 

それで、たろ夫、家族そろって自宅で何がしたかったのか。

 

 

今まで何十年と繰り返されてきたルーティーン、食卓テーブルの自分の所定地につき、新聞を大きく広げて読み始めました。

 

黙って新聞を読むこと13分。

 

たろ夫「そろそろ帰ろうかね。きりがない。」

 

けっこう、家族みんな、ポカ~ン。

 

何しに帰ってきたと?

 

きっと、我が家が一番落ち着くことを再確認したかったんやろうね、くつろげてよかったね、と母きんたろうと話しました。

 

自宅前に待機していた介護タクシーのおじさんを呼んできて、また介護タクシーに乗り込みました。おじさん「もう帰るんですか!?」

 

はい、そもそも外出そのものが限界チャレンジでしたので。

 

 

 

何はともあれ、無事、介護タクシーで病院に帰ってくることができました。

 

ちなみに、病院に戻ってから、新聞を読んだ感想を聞いたら、「片山さつきが100万円汚職って!!」と、怒りを露わにしておりました。まだ新聞読む元気があるってすごいことですね・・・。

 

普通、もう終末期になったら新聞を読む気力もなくなると言います。たろ夫はもともと毎日2時間くらい新聞を読む人でしたので、最後まで新聞は読みました。(もう過去形…)

 

 

 

 

 

1700 排尿直後 レスキュー麻薬

1820 レスキュー麻薬

1900 レスキュー麻薬

1905 排尿80cc尿器に。 疲労度強。

1930 痛み、苦しみが増してきた。レスキュー麻薬足りず増量。+睡眠時の睡眠薬(安定剤)点滴+痛み止め点滴

2115 排尿50cc尿器に。直前レスキュー麻薬(体力大幅消耗するから)

 

 

この後、地獄の始まり

 

22:35 わたしたろ娘は傍におりましたが、ぐっすり眠っていたため、父たろ夫はわたしに気兼ねして、ベッドの反対側、すぐそばにあるトイレに一人で行きました。

 

わたしがはっと気がついた時には、トイレでヒーヒーゼーゼー言っていて、慌てて飛び起きてまずレスキューボタン(麻薬)を押し、「お父さん、座って、座って、」と言って、ウォシュレットでしっかりお尻を洗浄し、抱え上げてお尻をトイレットペーパーできれいに拭きあげて、そしてまた抱えながらベッドに座ってもらいました。

 

ヒーヒーゼーゼーが半端じゃないので、ナースコールをすると、すぐに2人の看護師さんたちが来てくれましたが、「すぐにナースコールをしてください!」と怒られました。

 

レスキューボタンも、先に血圧を測るから、勝手に押すな、と。

 

そんなこと言われても、レスキューボタンを勝手に押すなとは言われていなかったし、気がついたらトイレでヒーヒーゼーゼー言ってるのをみて、まずは苦しみを早く取り除いてあげなくちゃ!と、とっさにやっちゃったことだし、わたし、最善を尽くしたと思うんだけど・・・。

 

しかし、…お尻はきれいに洗浄して拭いたのですが、たろ夫がすでに大便をパンツに漏らしてしまっていたのに気がつかなかったので、足元にずり下していたう〇こ付きのパンツがいろいろなところについてしまい、気づけばパジャマも掛け布団も布団カバーも、う〇こまみれ。

 

ガビーン。すみません。(涙)

 

看護師さん「ベッドに柵をしましょう。」「おむつもしましょう。」

 

うん、そうして欲しかったわ、初めから。わたしだってこんなこと予測できないよ。(涙)血圧が155になっていました。(たろ夫がですよ)

 

その後ずっと息苦しさに苦しみ、

2320 「麻薬くれ」 フラッシュ(臨時の麻薬注入)

 

1021日(日)

00:00 アサリオ急速鎮痛剤点滴 一日4回まで

00:20 寝た

00:35 尿器に小便30cc 「やっぱり痛い」→睡眠薬点滴     

115  体調落ち着いた

 

150 「しっこ!」2回ほど。「おむつしてるからそのままできるよ。」と言っても、体を起こそうとします。それだけで体力を消耗して、ゼーゼー。「きつい。呼んでくれ。」

 

看護師さんが来ました。排尿もすごくつらいようなので、尿道カテーテルをつなげて、そのまま何もせず尿を出せる状態にしました。

 

管をつなげると尿がたくさん流れ出しました。

 

さっきはたった30ccしか出なかったことを考えると、自力で排尿できなくなっているのでしょう。

 

ヒーヒーゼーゼー、「もう死ぬ!」と苦しんでいましたが、30分くらいして少し落ち着きました。

 

300 またヒーヒーゼーゼー言い出してナースコール。フラッシュ。だけど効かない。

 

「麻薬どんどん入れて!! 死んでいいけ!!(死んでいいから)」

 

あたふたしている看護師のいるベッドの反対側で、わたしがたろ夫の手を握り、声を押し殺して号泣していると、たろ夫がハッとそれに気がついて、

 

「泣かんでいい。」と急に諭すように言いました。

 

静かになったのはその一瞬だけで、その後も、「安楽死!」 A先生と約束しとった!こんなんなった時は逝かせてくれると!死なせて!」

 

決してキ〇ガイじみた叫びではなく、ただただ本当に苦しくて、楽にしてくれと、精一杯理性を働かせながら叫ぶたろ夫の姿は、わたしにとって一生忘れられない光景であると思います。

 

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