きんたろうの家 すい臓がんと愉快な家族のブログ

すい臓がん3年間の闘病記と、思いつくままに書きなぐる絵と文。

地方の病院は20年遅れている

そもそも「標準治療」というのは、日本全国どこでも同じ基準で医療を受けられるようにするのが目的だったのではないでしょうか。

 

しかし実際、本当にそれがなされているかというと、そうでもないと感じることが多くあります。

 

私は福岡県で生まれ育ちましたが、隣の県にも数年住んでいたことがあります。すべては良くも悪くも福岡県が基準。隣の県の医療は、福岡県よりさらに10年遅れている、と、ぶったまげたことがありました。

 

隣の県にて新しいコンタクトレンズを買おうとしたのですが、メニコンだったか何だったか、私は酸素透過性が一番高いものを選びたいと思いました。しかし、その病院にあったサンプルが、最新のものではなく、2つくらい古い世代のものだったのです。

 

今でいうならiphone 11が発売されようかという時代に、iphone7や8が堂々と最新サンプルとしておかれているという感じです。あれ、これしか置いてないの?うん?

 

困惑していると、コンタクトレンズの業者さんが指定された時間にやってきて、(それも2週間に1回の頻度でやってくる)「もっと新しいタイプのものもある、ご希望ならばそれを持ってくることができる」と、パンフレットとともに説明してくれました。それで、酸素透過性の高いものを注文できたのですが、受け取りはさらに10日後くらいでした。

 

いつの時代なんだ、ここは、と驚きました。 (20年近く前の話ですけど。)

 

今はインターネットの普及で、通販も流通し、地方との格差がかなり縮まった部分もありますが、一方でまだまだ縮まっていないところがあります。

 

それが、「治験」です。

 

すい臓がんの新薬、例えば50人を対象とした治験を実施する、となったら、該当する多くの方は検討されますよね。

 

そしたらですね、もう、都心だけで50人の治験希望者なんか、あっという間に枠が埋まってしまうんですよ。

 

いやいや地方住民だって、治験、受けたいんだけど!

 

という声も当然あって、そのためお情けで、九州大学病院や久留米大病院などに治験の話をホンの数件分けていただいているというような実情だそうです。(たろ夫がパンキャン主催のすい臓がんセミナーで聞いてきました。)

 

まあ、治験はあくまでも実験台なので、諸刃の剣というところは否めませんが、それでもインチキクリニックよりは可能性がありそうではありますよね。

 

それから、もう一つ、父もできることなら受けたかった重粒子線治療」についてですけれども、九州には佐賀県に「九州国際重粒子線がん治療センター」があります。(名前長すぎるわ~!)

 

では「重粒子線治療センター」と呼ばれるところなら全国同じ治療が受けられるのでしょうか?

 

否!!

 

佐賀の重粒子線治療センターはもともと関東にあったセンターの分家のような存在なので、放射線科医の経験値が、やはり関東の本家にいらっしゃる放射線科医の方が高いのです。(と、父の件で電話問い合わせをしたときに、できれば本家の方に来た方が良いといわれました。結局治療は受けられませんでしたけど。)

 

だから、同じ機器の治療を受けるのでも都心と地方とでは必ずしも平等ではないのですっ。

 

(まあ、でも神奈川県立がんセンターで医師がたくさんやめたり…などの事件もありましたから、個々の医師の経験値の問題も大きいかとは思います。外科医の名医、上坂先生は静岡県ですしね。)

 

 

で、何が言いたいかというと、今、がん手術に海外を選ぶ人が出てきていますよ、ということ。話が飛んですみません。

 

お近くの中国です。なぜ突然中国なのか?

 

中国は人口が圧倒的に多いため、がん患者も圧倒的に多いのです。単純に考えても日本の10倍の患者がいます。がんセンターの規模もけた違いで、手術室が100室ある病院もあるのだそうです。

 

そこで、外科医がじゃんじゃんじゃかじゃかオペをするので、中国の外科医の「経験値」が半端なく多くなる、オペの腕が上がる、そういう理由で、中国の名医を選ぶ人が出てきているのだと。

 

ほぉ~。

 

まあ確かに、日本では年間のすい臓がん切除例が50例で「ハイボリュームセンター」と呼ばれる専門病院とみなされるので、50という手術件数は少ないなあと感じます。手術できない人の方が多いというこれまた大きなジレンマも感じますね。

 

がん「手術数でわかる いい病院」 | ソニー生命保険株式会社

 

中国に手術しに行っちゃうのが早いか、免疫治療やネオアンチゲンがガンを征服する方が早いのか。

 

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